トマトが大好きで、家のベランダや庭で栽培している方ってけっこういらっしゃいますよね。
家庭菜園の中でもプチトマトは育てやすく、初心者向けだと言われています。
そんな甘くておいし~いプチトマト。
私たちだけでなく、様々な害虫にとっても大好物なようです。
害虫は葉から汁を吸って栄養を奪っていき、しまいにはプチトマトを枯らしてしまいます。
今回は、そんな害虫から家庭菜園のプチトマトを守る対策を紹介していきますね。
プチトマトに付きやすい害虫の種類、化学農薬を使わない3種類の害虫駆除の方法の順に説明していきます。
害虫対策をしっかりしておけば、せっかく心を込めて育てたプチトマトが枯れてしまうこともありませんね!
プチトマトにつく害虫の種類
プチトマトを栽培していると一体どんな虫が寄ってくるのでしょう?
まずはハダニがいます。
ハダニは葉の裏に寄生していて、体長が0.5ミリしかないのでよ~く注意しないと見えないかもしれません。
葉の裏に白い小さな斑点があったり、クモの巣と似たような糸があったら、ハダニの可能性が高いです。
次にアブラムシがあげられます。
アブラムシはプチトマトだけでなく、他の野菜や植物にも大群になって付いているやっかいな害虫です。
体長は5ミリ程ですが、群れになっているので見つけやすいと思います。
葉以外にも根に寄生する害虫もいて、根が水や栄養を吸い上げられなくなり、枯れてしまう場合もあります。
ではこれらの害虫被害を見つけたとき、または事前に防ぐには、どのように対処すればいいのでしょうか?
プチトマトに害虫がつかないための環境を整える
虫が寄ってきてしまうプチトマトとは、どのような状態なのでしょうか?
人間の体で考えてみましょう。
私たちは強いストレスに長期間さらされると、免疫力が低下して、体調が悪くなったり、風邪をひきやすくなったりしますよね。
植物もそれと同じで、その植物自体が強くないと、虫が付きやすくなってしまうんだそうです。
なので、まずは虫を吹き飛ばしてしまうような強いプチトマトを栽培できる環境を整えましょう。
プチトマトに元気を与えるのは、「太陽」と「風」です。
南米の乾燥した地域が原産なので、多湿な状態は好みません。
日当たりのよい場所、風通しのよい場所でプチトマトを育てるようにしましょう。
ですが高温で乾燥気味の環境になると、ハダニが付きやすくもなってしまいます。
こまめに葉の裏などを確認し、ハダニを見つけたらできるだけ早めに葉水を与えましょう。
水の力でハダニを流れ落とすことができます。
粘着シートを使ってプチトマトの害虫対策
市販の粘着シートで害虫を捕まえてしまいましょう。
土にさす棒状のタイプと、ヒモで吊るすタイプがあります。
プチトマトの近くに置いて、虫が捕まっているか観察するのも面白いかもしれません。
ちょっと気持ちが悪いですが、どのような虫が寄ってきているのか見て分かることによって、来年のプチトマト栽培の参考になるかもしれませんね。
プチトマトを守るために安全な農薬を使う
安全な農薬とは、私たちが口に入れても大丈夫な調味料などで作った農薬のことです。
その調味料は具体的には、木酢、食酢、焼酎、唐辛子などです。
化学農薬より即効性や強い効果はないですが、人間に害がない分、プチトマトへの影響も少なくて安心できます。
自宅にある調味料でできてしまうのが、ストチューと呼ばれる農薬です。
焼酎、酢、唐辛子を一緒に漬けこみ、それを散布することで虫を寄せ付けなくさせます。
確かにこの3つが混ざると強烈な味や匂いがしそうですよね。
散布するときはメガネを掛けたり、手に傷があったらヒリヒリしそうなので、触れないようにゴム手袋などを付けたほうが無難ですね。
また虫が苦手な方にはちょっと頑張ってもらいたいのですが、見つけた害虫を自分で捕まえる、という駆除法もあります。
体長がすごく小さな虫は粘着テープで捕ります。
そして芋虫のような形の虫は、軍手をして割り箸を使えば怖くありません!
水と洗剤や、先ほどの調味料を混ぜた液体をペットボトルに入れ、虫を捕獲したらすぐそこに入れてしまいましょう!
しばらくすると死んでいるので、それらは見ないようにして中身を捨てるといいですね。
まとめ
プチトマトに寄ってくる害虫は、ハダニ、アブラムシ、根に寄生するものがいる。
害虫が寄ってこないような強いプチトマトにするためには、太陽光がよく当たる場所と風通しが良い場所で育てる。
プチトマトのそばに粘着シートを置くことで、手軽に害虫駆除ができる。
家にある調味料を混ぜた農薬を散布することでも、害虫を寄せ付けなくできる。
せっかく自分で作るプチトマトなら、安全・安心にこだわるのもいいですよね。
収穫したてのおいしいプチトマトを楽しんでください!