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野菜のおいしい季節になりました。

花壇のお花も盛りを迎える季節です。

しかし、謎の虫が大量について葉っぱや花がうねうねと曲がったり、変な色になって実もうまくつかなくなったら大変です。

この害虫のせいかも知れませんよ。

 

アブラムシとも違うこの害虫はアザミウマといいますが、どうやって駆除するか調べたところ、油断せず細かい対策が必要ということがわかりました

大量発生することもあって増えるのはすぐです。駆除も再発も防ぐ方法を確認してすぐ実行しましょう。

事前に知っておくと慌てません。

アザミウマは世界中にいる大害虫

世界中の農家やガーデニング愛好家の天敵がアザミウマです。およそ5000種ほど確認されている大害虫でスリップスとも呼ばれます。

日本でも約200種類が確認されています。

大きさは2mmしかないのになぜ「大害虫」かというと、被害の大きさと数の多さに加えて駆除の難しさが挙げられます。

 

植物の組織を破壊して体液を吸い、葉の変色や奇形を引き起こしたり開花を妨害したり実を腐らせます。ウイルスの媒介元になって病気の原因にもなります。

日本では4月から10月にかけて繁殖。気温湿度にもよりますが一世代およそ20日前後は生きて、一年で10回も世代交代します。

農薬や殺虫剤への免疫を持つことがあります。免疫のある個体が大量発生していた場合は薬剤が効きません。かえって天敵の益虫を死なせてしまい逆効果になることもあります。

変形させた巻き葉や花の奥に潜むので農薬や殺虫剤も届きにくいです。

特定の種類には効いても別の種類には効かない薬剤もあり、駆除するには毎回どの種類か確認する必要があります。

 

調べて薬剤で駆除するより、苦手なものや生態を利用して確実に駆除する方法をご紹介します。

周囲の雑草からアザミウマがやってくる前に防ぐ

元は周囲の雑草からやってきます。

まず大量発生する前に、野菜や花の周辺をまめに除草します。5メートル周辺は取り除くのが理想です。

さらに防虫ネットで野菜や花を覆うとより防ぐことができます。虫は赤を認識できないので赤色がおすすめです。ネットで覆うのは駆除してからにしましょう。

 

ビニールハウスでしたらより外界と遮断されるので外からの襲来を防げます。また、ハウスの中で一度大量発生したらハウス内の植物をすべて取り除いて、一ヶ月ほど土を休める方法もあります。餌がないので自然淘汰されます。

変形した葉や花を取り除いてアザミウマを防ぐ

毎日こまめに葉や花の様子をチェックします。

葉に白い斑点が浮かぶのが初期症状です。花なら変色したり白い染みが浮かびます。果実は白ぶくれができます。

さらに進むと葉が細長く丸まって変形したり花が蕾のまま開花しなくなります。ここまで進むとアザミウマが中に潜んでいるサインです。

変色したり変形した部分はもう元に戻らない上に放っておくと被害が広がるので、そういう部分は早めに手で直接つみとります。

 

また、枯れた花も餌になるので咲き終わったら取り除きます。

地中は蛹のアザミウマが潜んでいるので、成虫になったときのことを考えて土の上にも残さないようにしましょう。

アザミウマの大量発生は粘着力で駆除する

すでに大量発生していて人力では駆除しきれないときは、防虫粘着テープを設置したり耐性のつかない殺虫剤を使用します。

アザミウマは黄色や青色に惹かれてよってくるので、それを利用して黄色や青色の防虫粘着テープを植物の株の近くに仕掛けておきます。

寄ってきたら逃げられない罠になります。使用後は粘着力がなくなるので、使い捨てで定期的に取り替えます。

 

薬剤としてはデンプン性の殺虫剤をおすすめします。

住友化学殺虫・殺ダニ剤の「粘着くん」は、加工デンプンの粘着性を利用したものなので、人体や益虫への被害が少ないです。

粘着性を利用したものなので数ミリ程度の害虫全般に効果があります。アブラムシやダニも殺虫できます

アザミウマは日光の乱反射に弱いので光るものを設置する

アザミウマの成虫は日光を浴びて上下を確認して飛びます。

日光とは違う方向から光を浴びると混乱する性質があるので、それを使って撃退する方法もあります。

 

植物の株の周辺をシルバーマルチシートで覆ったり、アウトドアグッズのアルミシートを敷くと効果的です。

小規模なら台所用品のアルミホイルや、コンロの焦げ付き防止に敷くアルミマットでも代用できます。アルミ箔は乱反射に向いているのでばっちりですね。

白いマルチシートも光を反射する効果があるのでおすすめです。

まとめ

 

1.アザミウマは世界中にいる大害虫で、駆除は生態を利用する。

2.周囲の雑草からやってくる前に、除草したり防虫ネットで防ぐ。

3.変形した葉や花を取り除くと、被害の拡大を防げる。

4.大量発生は粘着力で駆除すれば薬剤耐性も出にくい。

5.乱反射に弱いので、光るものを設置すると撃退させやすい。

 

一度発生すると増えやすいです。毎日チェックしましょうね。

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