家の中に侵入してくる謎の虫たち…。
毎年夏に悩まされている人は多いのではないでしょうか。
例え無害な虫でも家に虫がいるのは耐えきれないですね…。
虫といっても日本にいるだけでも数えきれないほど。
今回は黒くて細長い謎の虫について調べてみました。
自宅内に入ってくる可能性の高い、家の近辺に生息している虫4種類をご紹介します。
ヤスデ
ヤスデは節足動物で、10~25mmの細くて長い胴体に細くて短い脚が複数ついているのが特徴です。
ムカデと似ていますが毒性もなく腐植性、1つの体節に2対の足という違いがあります。
3~10月と長い期間活動しており、湿度が高いところが好きなので梅雨や夏に見かけることが多いです。
身体を刺激すると異臭を放つのも特徴です。
日本にいるヤスデは200種類ともいわれているので、一概にこの見た目の虫がヤスデとは言いにくいです。
ヤスデは無害な虫ですが何より見た目が気持ち悪い…。
放置せずに殺虫剤で駆除しておくと安心ですね。
水を嫌う性質があるので、雨の日は逃げて家の中に入ってくることも…。
家の周囲の水はけをよくする、家の中を除湿するといった対応をすると家の中に入ってくる確立が減るかと思います。
関連記事:ヤスデが家の中に入らないように対策!駆除方法も紹介します
ムカデ
ヤスデと同じく節足動物で体長4~15cmの真っ黒または赤黒い胴体。
ヤスデとは異なり1つの体節に1対の足が複数ついています。
日本では120種類程度がいるといわれています
神経毒を持っていて肉食性です。
一般的に石垣の下や植木鉢の下、切り株の中など湿度が高いところに生息しています。
しかし自宅内やアパートやマンションの上階でも発見されることも少なくないようです。
家の周りに木や植木鉢を置かないとムカデは生息しにくくなります。
ムカデ専用の殺虫剤を撒いて駆除しましょう。
殺虫剤の発現が遅い場合も多く、死んだと思ってすぐに手を出して噛まれてしまうこともあるので注意が必要です。
ムカデは夜行性なので眠っているときに触ってしまい噛まれてしまうことが多いそうです。
噛まれた場合はすぐに42度以上のお湯で洗い流します。
ムカデに噛まれて頭痛、嘔吐、悪寒、呼吸困難などの症状が出た場合はアナフィラキシーショックの可能性があるので速やかに病院へ受診してください。
関連記事:ムカデが家の中に!対策と駆除方法は?
紙魚
紙魚で「シミ」と読み、英語圏ではシルバーフィッシュと呼ばれる虫です。
一見黒くて細長い、5~11mm程度の虫です。
シルバーフィッシュと呼ばれるように、一見真っ黒だけれど光の当たり具合で銀色に見えるのが特徴です。
古い本などの紙を食べる虫で、飛ばないけれど素早く逃げます。
ほこりが溜まる家具家電の裏、段ボール、紙袋、古本などで食糧調達&繁殖をするのでそれらをこまめに片付けるのが適当な対策法です。
紙魚は1年なにも食べなくても生きていけて、昆虫の寿命としては長い7~8年生きます。
そのため放置してもなかなかいなくならないのです。
ハーブ成分を含んだ防虫剤、殺虫剤、バルサンなどで駆除が可能です。
湿度が高いところを好むので本棚やクローゼットに除湿剤を入れておくのも効果的です。
関連記事:紙魚(シミ) 虫が家の中に入ってきたら?駆除・対策法を伝授します!
コウガイビル
1.3~12cmほどの黒くて細長い身体、半月型の頭が特徴のヒルです。
ヒルなんて家で見ることあるの?と思う方も多いかもしれませんが、全国各地に生息しているヒルなのです。
日本では20cmもの長さのコウガイビルも存在しています。
夜行性で湿った場所を好み、庭のブロックや石などでも見られます。
肉食性ですが、人間に対しては無害で、寄生虫の心配もありません。
湿っているところを好んでいるので多くは外で生息していますが、なぜか家の中にいることもあるようです。
ナメクジを捕食するのでナメクジの対処をするとコウガイビルも出てこなくなります。
コウガイビル専用の殺虫剤は売っていないようなので、割りばしなどで摘まんで外に出す方法が適しているかと思います。
また、コウガイビルの最大の特徴は再生力。
千切れたりしたらそこから細胞分裂をして増殖します。
切れば切るほど増えてしまうので、傷つけずに駆除するのが鉄則。
まとめ
・1つの体節に2対足があればヤスデ、1対ならムカデ。
・ヤスデ、紙魚、コウガイビルは無害でムカデは神経毒があるので注意が必要。
・湿度が高いと家の中で快適に過ごす虫が多いので、除湿と虫干しはこまめに行う。
・段ボールや木、植木鉢など湿度が溜まりやすいものは家の中または周囲に置かない。
例え無害といえどこれらの虫が家の中にいたら恐怖ですね…。
見た目以上に捕まえようとすると大体ものすごいスピードで逃げていく虫も多いので、この時期は1家に1つ殺虫剤。