家の中で羽アリを見かけたら、
「どこからか飛んできたのかな?」
と思いますよね。
ですがその羽アリ、もしかしたら家を食べるシロアリの羽アリかもしれませんよ・・・!!
羽アリを見つけた時、クロアリがシロアリかを見分ける方法や、羽アリの対策・駆除法を紹介します!
そもそも羽アリって何のためにいるの?
厳密に言うとシロアリは本来アリではなくゴキブリの仲間なのですが、
クロアリとほぼ似た生活スタイルを送っているのでここでは羽アリの役割について同様に説明します。
そもそも羽アリは何の為にいるのか?
アリは女王アリを中心に巣をつくり、9割が働きアリ・兵隊アリとして働いて自分たちの生活を守っています。
そして、生殖時期になると羽を持ったアリ(羽アリ)がオスメス共に外に飛び立ち、
新しい拠点で交尾活動をすることで、また別のコロニー(巣)を形成します。
羽アリは「自分たちの種を繁栄させる為に新天地でまた王国を築く」という役割を持っているんですね。
クロアリとシロアリの羽アリの見分け方
さて、ここからが重要。
この羽アリ、クロアリなら全く問題ないのですが、シロアリだった場合は速やかに対処をしなくてはいけません。
家の中に羽アリが出ている理由は
・単純に外から飛んできた
・既に家の近くか中で巣が成熟している
のどちらかなのですから・・・。
後者の場合は恐ろしいですよね・・・。
クロアリとシロアリというほどだから、シロアリの方は体が白いんだから見分けがつくんじゃないの?
と思うかもしれませんが、生憎羽アリの場合はシロアリでも体は黒いので、素人だとクロアリとの見分けがつきにくいのです。
羽アリでシロアリかクロアリかを見分けるポイントは、「羽」「体型」「触角」です。
【シロアリとクロアリの違いの見分け方】
<羽>
・シロアリの羽は前後4枚ともすべて同じ長さ
・クロアリの羽は前の羽と後ろの羽の長さが違う
<体型>
・シロアリは寸胴でほっそりとした体型
・クロアリはくびれがありハチのような体形
<触角>
・シロアリは細かい粒がつながった数珠のような触角
・クロアリは「く」の字に曲がったような触角
※シロアリは自分の羽を落とす傾向がある(小さい羽が床に落ちているのを見つけたらシロアリの可能性大)
以上がざっくりとした羽アリにおけるシロアリとクロアリの違いですが、
それでも分からないという場合は数匹捕まえて業者に確認してもらうとより確実です。
実際に私の実家で頻繁に羽アリがうろついていたとき、
父は最初見分けがつかなかったので捕まえて業者に確認してもらったら、そこで初めてシロアリ被害が発覚しました。
羽アリがクロアリだった場合の対処法
羽アリがクロアリだった場合は家を食害されているわけではないので一先ず安心ですが、
クロアリでも新しい拠点を探しているのには変わりないので住み着かれては困るし、食べ物を食害されたら大変です。
1匹ならティッシュで包んで終わりますが、
複数匹いる場合は掃除機で吸い出すのが一番手っ取り早いです。
殺虫剤を使用する場合は掃除機で吸ってからノズルに噴射するといいですよ。
(最初に殺虫剤をかけて殺しても死骸を掃除機で吸うので結局二度手間になります)
発見した時が掃除機を使うのに気を使う時間帯だった場合は、
服のほこりなどをとる「コロコロ」を使うか、ガムテープでペタペタと取り除くのもいいと思います。
クロアリの羽アリは窓やサッシの隙間などから入り込むことが多いので、
余りにも頻繁に見かける場合は周辺に隙間がないか確認して、ドアテープなどで塞いで侵入経路を断ちましょう!
羽アリがシロアリだった場合の対処法
残念ながら見つけた羽アリがシロアリだった場合は、
既に自分で処理できる段階ではないことが多いのですぐに駆除業者を呼びましょう。
シロアリの羽アリが家の中をうろついているということは、
家の近くか中にある巣がある程度成熟し、新たに飛び立とうとしている段階なのですから・・・。
実際に被害に遭った私の実家も羽アリを見かけたことで発覚し、
業者さんが処理したところかなり家の建材が食害されていて、一部が大きな巣になってました。
巣を見つける為に壁もベキベキ剥がして見つけてもらったのですが、とても素人ではできない作業内容でした・・・。
一応市販でもシロアリ対策の殺虫剤等は販売されていますが、
根本的に駆除するにはたとえば被害場所が床下の場合は、完全防備をして床下に潜らなくてはいけません。
殺虫剤と必要な装備を買ったらその分お金もかなりかかります。
知識のない素人が一生懸命やってもシロアリの駆除が不十分だったら
また繁殖を繰り返すので、それこそお金がもったいないです。
しかもシロアリの駆除は他の害虫と比べて単価は低めなんですよ!
なので変にケチらずに、素直に業者に依頼しましょう。