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蛾なんて好きな人はいないかと思いますが、その中でも特に嫌われているのがチャドクガ。

その名のとおり毒があるので、刺されてしまうと大変です。

 

春から秋にかけてアウトドアが気持ちよくなる季節に、チャドクガが発生します。

幼虫でも成虫でも毒がある上、毒針が付着している卵にも警戒しなくてはいけないという、とても厄介な害虫です。

 

万が一刺されたときに慌てないためにも、応急処置法を知っておきましょう。

絶対にしてはいけないこと

チャドクガは、蜂のように刺すわけではありません。

植え込みに入ってチャドクガの幼虫に直接触れてしまったり、風に吹かれて飛んできた毒針が肌や服に付着して症状を引き起こします。

気づかないうちに刺されていた、ということも多いようです。

 

「チャドクガの毒にやられたかな」と思ったら、絶対にしてはいけないことがあります。

それは、皮膚をかいてしまうこと。

かゆいかもしれませんが、ぐっと我慢してください。

かいてしまうと、かいた手に毒針が付着し、周囲の皮膚に毒針を広げてしまいます。

その手で顔や口に触ったらと思うと…恐ろしいですね。

かゆみの原因を除去

万が一チャドクガの毒針に刺されてしまったら。

かゆみをこらえて、慌てずに処置をしましょう。

 

まずはセロハンテープなどを使って、刺された場所から毒針を取り除きます。

毒針は肉眼では見えません。

何もないようでも毒針が付着している可能性があるので、皮膚が赤くなったところを中心に、外側からペタペタとやっていきましょう。

このとき、あまり強く押し付けないように!

強い力で押し付けると、毒針が皮膚に刺さってしまいます。

 

セロハンテープを持っている指や手が、患部に触れないように注意して!

用意があれば、幅の広いガムテープのほうがいいかもしれません。

残った毒針を取り除く

 

その次に、赤くなったところを水で洗い流します。

すでにテープで毒針は取ってありますが、まだ残っている可能性も。

よく泡立てた石鹸を使って、毒針を浮かせて洗い流しましょう。

 

絶対に、ゴシゴシとは洗わないように!

石鹸の泡で優しく洗い、勢いよく水で洗い流してください。

市販の薬で応急処置

洗い流したその後は、病院に行くのが一番。

かゆみは時間が経つにつれて、どんどんひどくなっていきます。

今は平気でも、夜になって我慢できないくらいのかゆみに襲われることも…

 

ですが、すぐに病院に行けないということもありますよね。

そんなときは、市販薬を塗っておきましょう。

蚊に刺されたときに塗るかゆみ止めでいいか…なんて思わないでくださいね!

チャドクガに刺されたときのかゆみは、蚊に刺されたときとは比べ物になりません。

家にない場合は薬局に行って、抗ヒスタミンかステロイドの薬を買ってください。

どの薬がいいのか、薬剤師さんに聞いてみることをお勧めします。

二次被害を防ぐために

服に毒針が付着している可能性もあるので、刺されたときの服はすぐに脱いでください。

このとき上手に脱がないと、被害を広げてしまうことがあるので注意して。

 

その洋服は、他の洗濯物と絶対一緒にしないように!

まずは掃除機で、毒針を吸い取ってしまいましょう。

それから洗面器などに入れて、50度のお湯につけておきます。

チャドクガの毒針は、50度で無毒化するのです。

そうして毒針を無毒化したあと、他の洗濯物とは別に洗濯をしてください。

面倒かもしれませんが、二次被害を防ぐためには必要なこと。

最後までしっかりと対策をしておきましょう。

かゆみに耐えられないときの荒治療

かゆくてかゆくて耐えられない!でも病院に行けない!

そんなときのために、ちょっと危険な荒治療法をご紹介します。

 

まず、マグカップに50度のお湯を作ります。

沸騰したお湯と同じ量の水を加えれば、だいたい50度になるようです。

そこにスプーンを浸して、スプーンを熱くします。

そしてその熱くなったスプーンを、患部に押し当ててみましょう。

すると、魔法のようにかゆみが引くのだとか。

ただし、この方法を試す場合はくれぐれもやけどに注意をしてくださいね。

まとめ

・チャドクガに刺されたら、かゆくても絶対にかかない

・テープを使って毒針を取り除く

・泡立てた石鹸を使って洗い流す

・抗ヒスタミンやステロイドの薬を塗る

・服は掃除機をかけ、50度のお湯につけて毒針を無毒化する

・やけどに注意して、熱くしたスプーンで荒治療

 

チャドクガに刺されてしまうと、本当につらいし大変です。

そうなる前に、刺されないようにするのが一番!

ツバキ科の植え込みや生け垣には、十分注意をしてくださいね!

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